当ブログをご覧の方であれば、タイトルを見て「えっ?SRAMがバイクをリリースしたの?」とはならないかと思いますが、念のため・・・
SRAM社が2010モデルよりリリースする、システムインテグレートされた傘下ブランドによるコンポーネントシリーズの名称が「XX」です。
・フロントフォーク:ROCKSHOX
・シフトレバー:SRAM
・フロントディレーラー:SRAM
・リアディレーラー:SRAM
・カセットスプロケット:SRAM
・チェーン:SRAM
・クランクセット:TRUVATIV
・ブレーキセット:AVID
が、それぞれ「XX」と言う呼称のトップグレードを発売し、すべてのコンポーネントが最高のパフォーマンスをするように設計段階から考えられています。
で、このコンポーネントがフルキットでアッセンブルされたバイクを探すものの、数社のデモバイクにしか供給されておらず、その台数も少ない上、誰もが今年の目玉として試乗したがっているから困ってしまいます・・・・・全く借りられない。
で、アウトドアデモ2日目の朝一番で「NORCO」ブースを訪れ、なんとかゲット!いたしました。(現在国内代理店がないNORCO社ですが、なぜここを選んだかって?・・・・・それは、デモブースの入り口に一番近かったからというのは、ここだけの話)
で、
コチラをかりました。・・・・NORCO TEAM CARBON
まずは、バイクのインプレですが・・・・昨今のフルカーボンのレーシングXCバイクのイメージが、「カーボンだからしなりがあって長時間のライドでも疲労が・・・」などということはなく、レーサーの脚力を無駄なく路面に伝えることに重きを置かれていることが多く「ガチガチ」に固いという印象があったので、かなり覚悟して乗り始めたところ・・・・・予想と全く異なるしなやかな乗り味のバイクでした・・・現在国内代理店がないことが悔やまれるほど本格レーサーからホビーライダーまで楽しく早く乗れるフレームでした。(まぁポジションはレーシーでしたけどね)。
*NORCOのみなさん、XX試乗がメインの上、入り口近かったから借りましたが・・・・とっても良いバイクと出会えたと思います。日本の代理店が見つかると良いですね・・・・手ぬぐいをありがとう。
で、肝心のXXについては・・・
ROCKSHOX SID XX・・・・2009モデルで大きな変更を受けたSIDは変更点はありませんが、元々非常に扱いやすいフォークですね。
XXシリーズになり、モーションコントロールのリモートシステムが油圧でコントロールできるようになりました、このレバーの操作感がとても良い感じです。
そして、もっとも気になるドライブトレインです・・・フロントが2速。リアが10速の20段変速となっています。
フロント部です、クランクはTRUVATIV製で、PCDが120mmとなっており、2速専用設計のため剛性と軽量化が両立されています。試乗車は42-28Tのダブルでした。
そして、個人的に今まで敬遠してきたSRAMのハイエンド向けフロントディレーラーですが、このモデルで完全にSHIMANO XTRと並んだと思います。
トルクがかかっていてもスパスパと歯飛びすることなく変速します。
ダブル化によるメリットは、今までのアウター×ロー的なギアだとチェーンラインの関係で不具合が起きることが多かったですが、ミドルリング位置にアウター相当の歯があるので、リアの10速をすべて使うことが出来るようになっています。
そして、インゴットからトップから8速目までを削り出しで製作されるリアの10速カセット・・・・価格の話はあえてさけますが、11-36Tってとても心強いギア比でした。
ここの試乗コースは、緩やかな登りセクションから始まるのですが、通常のトリプル仕様のコンポだと私レベルだと登りでアウターを踏むことが出来ません(踏んだとしても、乳酸を大量生産ですね。)が、このXXコンポだと意図的にインナーに入れない限り、必要ない感じでした。もちろん里山で乗るのであれば、もう一つのフロントチェーンリング(39-26T)を選ぶと思いますが・・・
ブレーキについては、写真がありませんが軽量なフローティングローターとショートストロークでフィーリングの良いELLIXIR譲りのレバータッチによりスピードを出しても安心してコントロールすることが出来ます。
あくまで個人的なフィーリングなので、賛否両論あるかと思いますが店頭でも「SRAM XXお試しバイク」をご用意いたしますので、是非一度乗ってみてください。
価格が気になる人は・・・・・各自調査(ナカザワジム風)